昼は公務員、夜は官能小説家として奮闘する女性の成長を描いた韓国発のコメディドラマ。公務員のダンビは童話作家になることを夢見ながら、アダルトコンテンツの取り締まりに従事している。ひょんなことから官能小説を執筆することになった彼女は、その才能を開花させていく。「秘顔 ひがん」「コンジアム」のパク・ジヒョンがダンビ役で主演を務め、男性アイドルグループ「SUPER JUNIOR」のメンバーで「墨攻」など俳優としても活躍するチェ・シウォン、「オオカミ狩り」「探偵なふたり」のソン・ドンイルが共演。「ザ・ネゴシエーション」のイ・ジョンソク監督がメガホンをとった。「未体験ゾーンの映画たち2026」(26年1月9日~、ヒューマントラストシネマ渋谷)上映作品。
戦後純文学の俊英・山川方夫が1964年に発表し、遺作となった短編小説「愛のごとく」。愛と孤独の狭間をさまよう人間の本性を描いたこの作品を、「卍」「痴人の愛」など純文学作品を数多く手がけてきた井土紀州監督が初めて映画化した。小説家としてデビューしたものの、現在はライターとして生計を立てている男・ハヤオ。ある夜、彼はSMに陶酔する夫婦を偶然目撃する。妻は夫に束縛されながらも、ハヤオと視線を交わし、ほほ笑みかける。その光景はハヤオの心に深く刻まれる。やがて彼は、かつての恋人イズミと8年ぶりに再会。現実と記憶、幻想が交錯する中で、ハヤオの心は静かに揺らぎ、イズミとの関係に再び引き寄せられていく。主人公ハヤオを演じるのはドラマ「VIVANT」などに出演し、本作が映画初主演となる古屋呂敏。イズミ役には「わたしの頭はいつもうるさい」の宮森玲実が扮し、山崎真実、吉岡睦雄、芳本美代子、東ちづるらが共演する。脚本は、井土監督と3度目のタッグとなる小谷香織。
夫婦の日記を交互に示す手法で性の深奥を描いた谷崎潤一郎の長編小説「鍵」を、大胆なアレンジを加えたオリジナルストーリーで映画化。吹越満が主演を務め、余命わずかな男性が歳下の妻に抱く執着心と純愛を赤裸々に描き出す。 工務店を営む剣持耕三は、医者から余命半年の宣告を受ける。歳の離れた妻・郁子を案じる彼は、部下の木村と郁子を浮気させようと画策し、木村と郁子の距離は徐々に近づいていく。自らの思惑通りに事が運んだものの郁子への思いを捨て切れない剣持は、身体の衰えとは裏腹に嫉妬心を募らせていく。そんな中、剣持が郁子の日記を盗み見ると、そこには木村の肉体に強くひかれる郁子の気持ちがつづられていた。 嫉妬心に身を焦がす不器用な主人公・剣持を吹越満がユーモラスに演じ、妻・郁子を「海の沈黙」の菅野恵、剣持の部下・木村を「愛のぬくもり」の小出恵介が演じる。「化け猫あんずちゃん」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじが監督・脚本を手がけ、「真夏の果実」でもいまおか監督と組んだ松本稔が共同脚本を担当。