湊よりこによる人気レディースコミックを、「悪い夏」「嗤う蟲」の城定秀夫監督が映画化した「セフレの品格(プライド)」シリーズの第3章。通販会社社員として働きながら、シングルマザーとして一人娘を育てる森村抄子。初恋の相手であり産婦人科医の北田一樹とはセフレの関係に戻り、濃密な逢瀬を重ねていた。地方の離島に滞在して診療の機会を得た一樹は、自分の足元を見つめる中で抄子との将来を思い描くようになる。そんな一樹の思いに感激した抄子は、2人で幸せに向けて大きな一歩を踏み出そうとする。しかしその矢先、抄子の前にストーカーと化した元夫・浩が現れ、一樹との仲を引き裂こうと画策する。2023年に公開された第1章「初恋」と第2章「決意」に続き、抄子役の行平あい佳と一樹役の青柳翔が主演を務めた。抄子の元夫・浩を松本利夫が演じる。
「ビリーバーズ」「BLUE」「レッド」などで知られる漫画家・山本直樹の青春漫画を実写映画化。映画「ビリーバーズ」の監督・脚本を手がけた城定秀夫が脚本を執筆し、長年にわたって城定監督作品で助監督を務めてきた小南敏也がメガホンをとった。海沿いの町に暮らす高校生・灰野勝彦は同級生の玲子と付き合っているが、なかなか一線を越えさせてもらえない。そんなある時、どこかがさつな雰囲気の女性高校教師・伊沢学が、灰野の家に下宿することになり、灰野と伊沢はひとつ屋根の下で暮らすことになる。伊沢と仲良くなっていく灰野と、そんな2人の様子に嫉妬する玲子。3人は次第に奇妙な三角関係となっていくが……。ドラマ「御上先生」などに出演してきた若手俳優の新原泰佑が主人公の高校生・灰野を演じ、長編映画初主演。エミー賞受賞ドラマ「SHOGUN 将軍」で遊女役を演じた向里祐香が高校教師の伊沢、勝彦の彼女の玲子を新人の新帆ゆきが務める。「アルプススタンドのはしの方」「ビリーバーズ」などを手がけてきた映画制作会社レオーネの創立20周年記念作品。
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江戸川乱歩没後60周年にあわせて企画された、乱歩作品を現代に置き換えて独自の解釈で映画化する「RAMPO WORLD」の一作。1925年に発表された短編小説「一人二役」を原案に、架空の人物に成りすました男の嫉妬と狂気を描く。小劇場でくすぶる役者・哲郎は、教師である妻・晴との関係が冷え切っていた。愛人・茉莉との逢瀬にも満たされず、刺激を求める哲郎は、新作舞台の脚本を進める中で後輩役者・悠介に奇妙な提案を持ちかける。それは、舞台の主役に抜てきする代わりに、悠介が架空の人物「中川純平」として晴を口説き落とすというものだった。哲郎はその様子を脚本のネタにしようとしていた。最初は気が進まなかった悠介も、次第に芝居と現実の境界で心を揺さぶられていく。一方で哲郎は、自分には見せない晴の素顔を目の当たりにし、動揺する。哲郎役は「追想ジャーニー リエナクト」の松田凌、晴役は「雨ニモマケズ」の安野澄、悠介役は舞台やテレビドラマを中心に活躍する岩男海史が演じる。監督は「うみべの女の子」のウエダアツシ。
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柚木麻子の小説「早稲女、女、男」を、橋本愛を主演に迎え、「三月のライオン」「ストロベリーショートケイクス」の矢崎仁司監督が映画化。自意識過剰で不器用な主人公カナコの10年にわたる恋愛模様を中心に、彼女と周囲の人々が自分を見つめ直していく姿を描く。男勝りで過剰な自意識から素直に甘えられない不器用な早乙女カナコ。大学進学と同時に友達と2人暮らしをスタートさせた彼女は、入学式で知り合った演劇サークルで脚本家を目指す長津田とそのまま付き合うこととなった。就職活動でカナコは念願の大手出版社に就職が決まるが、3年の付き合いとなった長津田は口ばかりで脚本を最後まで書きあげることはなく、大学を卒業する気もなさそうな状態だった。カナコと長津田の口ゲンカが絶えない日々が続く中、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。編集者になる夢に向かって着実に進んでいくカナコと長津田の生き方に、徐々にすれ違いがうまれていく。カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志がそれぞれ演じ、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らが共演。また、本作と同じ柚木麻子原作の映画「私にふさわしいホテル」でのんが演じた主人公の作家・有森樹李が登場する。
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第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説を北村匠海主演で映画化し、真面目に生きてきた気弱な公務員が破滅へと転落していく姿を描いたサスペンス。市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は、同僚の宮田から「職場の先輩・高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」との相談を受ける。面倒に思いながらも断りきれず真相究明を手伝うことになった佐々木は、その当事者である育児放棄寸前のシングルマザー・愛美のもとを訪ねる。高野との関係を否定する愛美だったが、実は彼女は裏社会の住人・金本とその愛人の莉華、手下の山田とともに、ある犯罪計画に手を染めようとしていた。そうとは知らず、愛美にひかれてしまう佐々木。生活に困窮し万引きを繰り返す佳澄らも巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まる。シングルマザーの愛美を河合優実、犯罪計画の首謀者・金本を窪田正孝、佐々木の同僚・宮田を伊藤万理華が演じる。「ビリーバーズ」「アルプススタンドのはしの方」などの城定秀夫監督がメガホンをとり、「ある男」の向井康介が脚本を担当。
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オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務め、「美しい夏キリシマ」の脚本などで知られる松田正隆による同名戯曲を映画化。「そばかす」の玉田真也監督がメガホンをとり、愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女が、それぞれの痛みと向き合いながら小さな希望を見出していく姿を描く。雨が降らず、からからに乾いた夏の長崎。幼い息子を亡くした喪失感から妻・恵子と別居している小浦治は、働いていた造船所が潰れても新しい職を探さずふらふらしていた。そんな治のもとに、妹の阿佐子が17歳の娘・優子を連れて訪ねてくる。阿佐子は治に優子を預けて1人で博多の男に会いに行ってしまい、治と優子の突然の同居生活が始まる。高校へ行かずアルバイトを始めた優子は、そこで働く先輩・立山と親しくなる。不器用ながらも懸命に父親代わりを務める治との暮らしになじんできた頃、優子は治と恵子が言い争う現場に遭遇する。主人公・治をオダギリジョー、治の姪・優子を髙石あかり、治の妻・恵子を松たか子、優子の母で治の妹・阿佐子を満島ひかり、優子に好意を寄せる立山を高橋文哉、治が働いていた造船所の同僚を森山直太朗と光石研が演じた。
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摂食障害に苦しむ少女の葛藤と再生を描き、現代の若者たちが直面する問題を浮き彫りにしたドラマ。元小学校教師という経歴を持つ岩松あきら監督が、教え子の実話を基に摂食障害や家庭問題の実態を克明に描写し、ルッキズムがもたらす孤独と自己肯定感の喪失をリアルに映しだす。大学生の早紀は家族関係も問題なく平穏な日常を過ごしているように見えたが、心の奥に孤独を抱えていた。そんなある日、キャンパスで出会った玲奈に魅せられた早紀は、彼女のように痩せて美しくなり、誰からも愛されるようになりたいと考えるようになる。しかし早紀と玲奈の関係は悪化し、傷ついた早紀はストレスから食べては吐きを繰り返し、摂食障害に陥ってしまう。治療のため山奥の施設に入所し、他の入所者と共同生活を送りはじめる早紀だったが、その先には思いがけない出来事が待ち受けていた。アイドルグループ「Symdolick」の元メンバーである石川野乃花が主演を務め、シェイクスピアの戯曲「ハムレット」のオフィーリアをモチーフにしたキャラクターを熱演。
「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」などで高い評価を受けてきたショーン・ベイカー監督が手がけた人間賛歌の物語。ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラが、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する等身大の生きざまを描いた。2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを、第97回アカデミー賞では作品賞や監督賞、主演女優賞など5部門を受賞した。ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを、現代風にリアルに映し出す。タイトルロールのアノーラ(通称アニー)を演じるのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」や「スクリーム」に出演してきた新星マイキー・マディソン。アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァン役に、ロシアの若手俳優マーク・エイデルシュテイン。第97回アカデミー賞では計6部門にノミネートされ、作品、監督、主演女優、脚本、編集の5部門を受賞した。
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李相日監督が「悪人」「怒り」に続いて吉田修一の小説を映画化。任侠の家に生まれながら、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男の激動の人生を描いた人間ドラマ。任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。主人公・喜久雄を吉沢亮、喜久雄の生涯のライバルとなる俊介を横浜流星、喜久雄を引き取る歌舞伎役者・半二郎を渡辺謙、半二郎の妻・幸子を寺島しのぶ、喜久雄の恋人・春江を高畑充希が演じた。脚本を「サマー・ウォーズ」の奥寺佐渡子、撮影をカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「アデル、ブルーは熱い色」を手がけたソフィアン・エル・ファニ、美術を「キル・ビル」の種田陽平が担当した。2025年・第78回カンヌ国際映画祭の監督週間部門出品。
情欲に溺れる男と女、そんな2人を近くから見つめる男の婚約者の3人が、それぞれに秘密の顔を持ち、その秘密がはがされていくたびにどんでん返しが連続するサスペンススリラー。将来有望な指揮者のソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンが、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけを残して失踪したことに動揺していた。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のために代理のチェリストであるミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまちひかれていく。そしてある大雨の夜、ソンジンとミジュは、スヨンのいない寝室で過ちを犯し、欲望のままに求め合うが……。出演は「エデンの東」のソン・スンホン、「パラサイト 半地下の家族」のチョ・ヨジョン、「財閥×刑事」のパク・ジヒョン。監督は「情愛中毒」のキム・デウ。
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時間を停止させる能力と制御不能な性欲に翻弄される女子高生の姿を描いたエロティックホラー。「月刊ヤングキングアワーズGH」で連載された大見武士の漫画「ぼくらのふしだら」を、「青鬼」の小林大介監督が実写映画化した。自分に自信がなく、劣等感に悩む高校3年生の結城美菜実。酒におぼれる父親から逃げるためには希望の大学に進学して親元から離れるしかなく、そのためには何よりも時間が必要だった。ある日、そんな彼女の前に人ならざる存在の「ササヤキ」が現れる。ササヤキは美菜実に時間を止める能力を与え、その代償として彼女にとめどない性欲も与える。時間を停止させるたびに太腿に刻まれた性欲のカウンターが上がっていき、性欲を鎮めるために幼なじみの真一に体を預けたり、激しい自慰を繰り返したりする美菜実。それでも、時間を得たことで成績もあがり、それによってクラスでも注目を集め、毎日に彩りが生まれ始める。しかし、抑えられない性欲と時間停止能力の使用欲求に支配された彼女の心は、次第に黒く染まっていく。美菜実役は「AKB48」の元メンバーで、映画「近江商人、走る!」や舞台「『ヒプノシスマイク Division Rap Battle』Rule the Stage -Renegades of Female」などに出演してきた田野優花。コスプレイヤー、グラビアモデルのかれしちゃんがササヤキ役を演じた。
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「れいこいるか」などの監督作や「化け猫あんずちゃん」「苦役列車」の脚本で知られるいまおかしんじが監督を務め、ぶどう農業を営む夫婦の妻の浮気をきっかけに巻き起こる大騒動を、温かい目線とユーモアに満ちた演出で描いたラブストーリー。ぶどう農家を営む龍馬とあゆみの夫婦。毎年冬になると、龍馬は家と畑をあゆみに任せて東京へ出稼ぎに行く。その間、あゆみは義母と2人で暮らしており、たまに龍馬に電話をしてもぶっきらぼうに切られてしまう。そんなある日、龍馬はかつて思いを寄せていた幼なじみの千尋と東京で再会し、浮き足立つ。一方のあゆみも年下の営業マン・草壁と急接近し、やがて一線を越えてしまう。グラビア、レースクイーン、バラエティ番組、プロレス界などさまざまなジャンルで活動してきたあべみほが主人公あゆみをチャーミングに演じ、「心平、」「碁盤斬り」の奥野瑛太が夫・龍馬役、「ふたつの昨日と僕の未来」の佐野岳があゆみの浮気相手・草壁役、ベテラン俳優の仁科亜季子が龍馬の母役で共演。「雑魚どもよ、大志を抱け!」の松本稔が脚本を手がけた。
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テレビアニメ化もされた眉月じゅんの人気コミックを実写映画化し、妖しくも美しい街・九龍を舞台に繰り広げられるミステリアスなラブロマンス。九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子は、先輩社員の工藤発に恋をしている。九龍を知り尽くす工藤は令子をお気に入りの場所へ連れ出してくれるが、2人の距離はなかなか縮まらない。それでも令子は、靴屋を営む楊明や、さまざまな店でアルバイトをする小黒ら大切な友人もでき、九龍で過ごす日々に満足していた。そんなある日、工藤と立ち寄った喫茶店・金魚茶館の店員タオ・グエンに、令子は工藤の恋人と間違われる。さらに令子が偶然見つけた写真に写っていた工藤の恋人は、令子に瓜ふたつだった。失った過去の記憶、もうひとりの自分の正体、そして九龍に隠された巨大な謎。過去と現在が交錯するなか、秘密が解き明かされていく。吉岡里帆が令子役、水上恒司が工藤役で主演を務め、ある理由から令子に近づく巨大製薬会社の社長・蛇沼みゆき役で竜星涼、金魚茶館の店員タオ・グエン役で栁俊太郎、令子の友人・楊明役で梅澤美波(乃木坂46)、小黒役で花瀬琴音、蛇沼と行動をともにするユウロン役でフィガロ・ツェンが共演。テレビアニメ版で鯨井令子と工藤発を演じた声優の白石晴香と杉田智和もカメオ出演しており、白石は本編冒頭の令子の部屋で流れているテレビ番組の中のアナウンサー、杉田はその番組のナレーションを担当している。監督は「君は放課後インソムニア」の池田千尋。
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衰えゆく地方都市を舞台に、生きづらさを抱える若者たちが織りなすひと夏の物語をつづった青春群像劇。外来種であるアメリカナマズが生息する地方都市。遠山達生は中学時代に亡くなった友人の墓前で旧友の高木哲也と再会し、実の父を捜す元同僚・佐伯結衣と3人で、夏休みの数日間を地元の田舎町でともに過ごすことに。彼らは達生の父が社長を務める経営不振の工場の寮に滞在しながら、そこで働くベトナム人の技能実習生たちと交流し、それぞれが抱える過去と向きあっていく。「朝がくるとむなしくなる」「ココでのはなし」の中山雄斗が主人公・達生、「グッドバイ、バッドマガジンズ」の架乃ゆらがヒロイン・結衣、「四月になれば彼女は」の松山歩夢が達生の旧友・哲也を演じ、「れいこいるか」の河屋秀俊、「そして泥船はゆく」などの監督として知られる渡辺紘文が共演。「あ・く・あ ふたりだけの部屋」の中川究矢監督がメガホンをとり、「うみべの女の子」の平谷悦郎が中川監督と共同で脚本を手がけた。
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映画「友だちのパパが好き」「At the terrace テラスにて」やソフトバンクのCM「白戸家」シリーズなどで知られる山内ケンジが監督・脚本を手がけ、夫の留守中に自宅の1階で介護をしながら2階で違法風俗を営む女性を主人公に描いた社会派喜劇。都内で夫と暮らし義父の介護をしている曜子は、ある政治家を嫌っている。近頃、彼女は夫が仕事に行っている平日の昼下がりに、自宅でよくないことをしている。夫には気づかれていないが、隣家の主婦は気がついているようで……。山内監督の前作「夜明けの夫婦」でも主演を務めた鄭亜美が主人公・曜子を演じ、舞台を中心に活動する岩本えり、「春原さんのうた」の金子岳憲、Netflixドラマ「地面師たち」の岩谷健司が共演。
「ヴァイブレータ」「共喰い」などの脚本や「火口のふたり」などの監督作で知られる荒井晴彦が、「花腐し」でもタッグを組んだ綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介による同名小説を映画化。過去の恋愛経験から女を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこじらせる40代の小説家の滑稽で切ない愛の行方を、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら描き出す。1969年。妻に逃げられ独身のまま40代を迎えた小説家の矢添克二は、心に空いた穴を埋めるように娼婦の千枝子と体を交え、妻に捨てられた過去を引きずりながら日々をやり過ごしていた。その一方で、誰にも知られたくない自分の秘密にコンプレックスを抱えていることも、彼が恋愛に尻込みする一因となっていた。そんな矢添は、執筆中の恋愛小説の主人公に自分自身を投影して「精神的な愛の可能性」を自問するように探求することを日課にしている。しかしある日、画廊で出会った大学生・瀬川紀子と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至ったことで、矢添の日常と心は揺れはじめる。大学生の紀子を咲耶、娼婦の千枝子を田中麗奈が演じ、柄本佑、岬あかり、MINAMO、宮下順子が共演。
小説家・馳星周の直木賞受賞作「少年と犬」を、「ラーゲリより愛を込めて」の瀬々敬久監督が映画化。さまざまな事情を抱える人々と1匹の犬が織りなす交流を短編連作小説としてつづった原作の複数のエピソードをもとに、オリジナル要素を加えて描く。震災から半年後の宮城県仙台市。職を失った青年・和正は、震災で飼い主を亡くした犬の多聞と出会う。聡明な多聞は和正とその家族にとって大切な存在となるが、多聞は常に西の方角を気にしていた。やがて家族を助けるため危険な仕事に手を染めた和正は事件に巻き込まれ、その混乱の中で多聞は姿を消してしまう。時が流れ、多聞は滋賀県で暮らす女性・美羽のもとで過ごしていた。悲しい秘密を抱える美羽は、多聞と過ごすことで平和な日常を取り戻していく。そんな彼女の前に多聞を追ってきた和正が現れ、2人と1匹の新たな生活が始まる。傷ついた人々に寄り添いながらも、たった1匹で西を目指して歩く多聞には、ある少年との約束があった。多聞とともに旅をする和正を高橋文哉、多聞に命を救われる美羽を西野七瀬が演じる。
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「アルプススタンドのはしの方」「ビリーバーズ」などを手がけてきた映画制作会社レオーネの創立20周年を記念して製作された作品で、「戦国自衛隊」などで知られるSF作家・半村良の異色短編「となりの宇宙人」を映画化した人情喜劇。下町のとあるアパートの裏に宇宙船が墜落する。宇宙船の扉が開き、中から出てきた全裸の宇宙人を、住人たちは便宜上「宙さん」と呼ぶことにした。宙さんはアパートに暮らす若者・田所運一郎の部屋に住み着き、まるで疑似家族のような日々を過ごしながら宇宙に帰りたいと願うが………。監督は、これまでピンク映画を中心にキャリアを積み、本作が一般商業作品デビューとなる小関裕次郎。脚本は、いまおかしんじが担当。宙さん役を宇野祥平、宙さんと家族のような絆を深めてゆく田所役を前田旺志郎が務め、吉村優花、猪塚健太、三上寛、和田光沙、安藤ヒロキオらがアパートの個性的な住人たちを演じた。
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大正時代の京都と東京を舞台に、実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄という男女3人の愛と青春を描いたドラマ。大正時代の京都。20歳の新進女優・長谷川泰子は、17歳の学生・中原中也と出会う。どこか虚勢を張る2人は互いにひかれあい、一緒に暮らしはじめる。やがて東京に引越した2人の家を、小林秀雄が訪れる。小林は詩人としての中也の才能を誰よりも認めており、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。中也と小林の仲むつまじい様子を目の当たりにした泰子は、才気あふれる創作者たる彼らに置いてけぼりにされたような寂しさを感じる。やがて小林も泰子の魅力と女優としての才能に気づき、後戻りできない複雑で歪な三角関係が始まる。広瀬すずが長谷川泰子、木戸大聖が中原中也、岡田将生が小林秀雄を演じた。「探偵物語」「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の名匠・根岸吉太郎監督が16年ぶりに長編映画のメガホンをとり、「ツィゴイネルワイゼン」の田中陽造が脚本を担当。
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江戸川乱歩が1929年に発表した中編小説「蟲」を原案に、人との接触を極端に嫌う映画監督の男と、そんな彼の前に現れた小劇場の舞台女優が織り成す、美しくもはかない猟奇的な愛を描く。江戸川乱歩没後60周年にあわせて企画された、乱歩作品を現代に置き換え独自の解釈で映画化する「RAMPO WORLD」の一作。人との接触を嫌い、親の遺産を食い潰しながら引きこもり続けて10年になる映画監督の柾木。彼を心配した大学時代からの友人・池内は、小劇場の舞台観劇に柾木を誘う。しかし柾木は居酒屋で酒をあおりつつ、辛辣な論評を繰り返すばかりだった。そんな彼らの前に、その舞台に出演していた女優・芙蓉が現れる。柾木の演技論に熱心に耳を傾ける芙蓉に心を動かされた柾木は、創作意欲を取り戻し、彼女を主役にした脚本を書き始める。だが、その思いは空回りし、やがて狂気を帯びていく。NHK連続テレビ小説「虎に翼」にも出演した平埜生成が柾木役を務め、芙蓉役を佐藤里菜、池内役を木口健太、柾木と芙蓉の前に現れる謎の女・小林役を北原帆夏が演じる。監督は「餓鬼が笑う」の平波亘。
江戸川乱歩の小説「白昼夢」と「湖畔亭事件」の2作を脚色し、舞台を現代に置き換えて1つの新たな物語として映画化。他人の生活を覗き見る病癖を持つ主人公が、階下に暮らす夫婦の秘密を覗き見したことから、悪夢と現実の境界が揺らいでいくさまを描く。江戸川乱歩没後60周年に合わせて企画された、乱歩作品を独自の解釈で映画化する「RAMPO WORLD」の一作。塾講師の渡会には、他人が人前で決して見せない顔を覗き見たときに、この上ない快感を得る病癖があった。そんな彼の住むマンションの階下に、この春、一組の夫婦が引っ越してくる。渡会は夫婦の部屋に覗き穴を作り、その生活を覗き見るのが日課となっていた。妻の華恵は大学の准教授として出世する一方、夫の太郎は非常勤講師として働いているようだが、夫婦仲は悪くない様子。しかしある日、渡会がいつものように覗き見していると、華恵の知らない太郎の秘密が明らかになる。渡会役はドラマ「闇バイト家族」などに出演した見津賢。階下に暮らす夫婦の妻・華恵役を「若葉のころ「3年B組金八先生」など子役時代から活躍を続けている上脇結友、夫・太郎役を「SUPER HAPPY FOREVER」の宮田佳典が務めた。監督は「心平、」の山城達郎。
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