

歌手でタレントの「あのちゃん」ことあの(ano)が、9月3日に自身初となる日本武道館ワンマンライブを開催。「アンチコメント」を印刷した紙吹雪を上から降らし、演出の一部にしてしまうというアイデアに「天才すぎる」「このメンタルを見習いたい」などと感嘆の声が広がっている。
あのちゃん初の日本武道館公演「呪いをかけて、まぼろしをといて。」は、チケット全席ソールドアウトで約1万2000人を動員。大ヒット曲『ちゅ、多様性。』で幕を開け、2ndアルバムの楽曲を中心に『許婚っきゅん』『ハッピーラッキーチャッピー』『絶絶絶絶対聖域』などを披露した。
途中、人気シングル曲『普変』の歌唱時には、ライブタイトルが書かれたハートマーク型の紙吹雪が舞ったのだが、その裏面にはX風のレイアウトで「アンチコメント」が印刷されていた。
観客がSNSに投稿した紙吹雪の写真を見ると、「あのちゃん嫌いなんだけど広告に無限に出てきてイライラする!」「あのちゃん、生理的に受け付けない」「親戚全員あのちゃんのアンチでワロタ」といった厳しいコメントが確認できる。
『普変』のミュージックビデオでは、同じようにアンチコメントが書かれた紙が舞い散り、あのちゃんが最後にその紙を燃やしながらマシュマロを焼いて食べるという演出があり、それをライブで再現したようだ。今年1月に開催されたライブでも同様の仕掛けがあったが、日本武道館での演出はひときわ大きな反響を呼んでいる。
これに対してネット上では「あのちゃんアンチコメを紙吹雪にしてライブで飛ばしてんのめちゃカッケェな」「アンチコメ降り注いでるのに、あのちゃんは360℃ファンに囲まれて武道館でライブしてるって、最高に皮肉効いてて好き」「紙飛行機が降ってきたのかと思ったらアンチコメなの最高だし、あのちゃん自身嫌だっつって投げてて面白かった」などとファンの声が相次いだ。
SNS時代といわれる近年、多くの有名人がアンチの存在に悩まされている。「アンチコメを見たくないからSNSをやらない」「SNSやニュースのコメント欄は見ない」という有名人も中にはいるが、あのちゃんのアンチへの向き合い方は独特だ。
あのちゃんは6月に出演したフジテレビ系バラエティ『ぽかぽか』で、アンチコメントについて「全然ヤフコメとかも見ちゃう」「落ち込む時もあるけど、それをパワーにする時もある」と発言。さらに「(アンチコメントを)活かすというよりは、そう思う人がいるんだったら、自分はそうじゃないけど、そう思う人がいることを理解しながらやる。前向きになれる」などと語っていた。
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